HAGURUMAは撮影や営業で様々な場所にお邪魔することがありますどこの場所も素敵で「それこそ観光気分」で各地を見ていました。
しかし、よく見てみればその場所その場所で問題があることも見えてきました。
自然が豊かな場所は、それに比例するように「過疎化」が進んだり。自然豊かに見える山も、実際は手着かずで放置されていたり。
そんな場所だからこそ、モラルが低い人がゴミを捨てたり。
解決に向けて取り組みたい問題が沢山ありました。
そんな気持ちで何からしたら良いか、わからなかった時に知人に聞いた言葉が印象的で、今でも大切な言葉をもらいました。
「自分事として捉えること。考えること。」
その言葉を胸に、HAGURUMAは自分事として出来ることを模索し始めました。
ここには「神崎ブルー」と呼ばれる「青く光る川」があります。 私たちはその美しさに魅了されて、何度も通うことになります。
川の美しさはもちろんのこと、その周辺で生活する人やその場所でこの自然豊かな場所を多くの人に伝えようと活動する人達と関わりさらに魅了されていきます。
そんな人達と関わりながら、さらに自然の素晴らしさを感じていた時に地元の人達から「昔はもっと綺麗だった」と話を聞きました。
それらの話は、今現在でも綺麗な自然なのにそれでも、自然の豊かさが減っている現実を聞きショックだったのを覚えています。
観光として見たこの自然は間違いなく素晴らしい。
でも、生態系で見た時のこの自然はダメージを受けている。
そんな気付きを教えてくれた瞬間でした。
しかし、何か役に立ちたくても「出来ることと出来ないこと」が存在します。 地元で建物をリノベーションしてレストランをやったり、カフェで美味しい物を提供したりすることは今のHAGURUMAには出来ないことだし、既に頑張っている人達がいる。
「何が出来るのか?」
常駐が出来ない私たちが、思い付いたのが「環境アンバランス」の原因になっていて大量にある「杉」を使うことだと思いました。
方法はわからないけど
このサイクルが回ることを念頭に、動き出しました。
大量にある杉の有効活用。 材料は膨大に手に入ってもその活かし方を考えなくてはいけません。
まず最初に取り組んだのは「杉の葉を使った手作りお香」です。お香を作るにも、試行錯誤の連続で沢山の人の協力を得て
完成しました。
次に着手したのが、葉っぱの次はその木その物でした。
しかし、いくら大量にあるからと言っても「杉の木」を切って運び出し加工しやすいように製材すること全てにお金がかかります。
そして、「杉の木」を愛してもらえるような物にしたいと思いました。
そこで、様々な資料を参考にして、既にある「お香」を活用できるものとして香炉の「ほっこりの家」を考えました。しかし、アイディアはあっても作ることが出来ない。そんな私達を助けてくれたのも心優しい木工作家さんの存在でした。感謝の積み重ねの上に産まれた「ほっこりの家」でした。
まだまだ始まったばかりの環境プロジェクトですが、自分事として頑張って行こうと思っています。